デンタルニュース
お口に違和感を覚えたら
なんとなくおかしい、時々痛む、たまに出血するとか、お口の中のトラブルはあまり断定的でないことがあります。
ズキズキ痛むとか全く我慢できないものであればすぐに歯科医院に来ていただけると思いますが、お口のトラブルは割とこの「不確定」な感じがあるために、来院のチャンスを先延ばしにされてしまうことが少なくないと思います。
時々感じる症状だからと、結果数年我慢してしまった、などというケースも実は多いものです。
たしかに初期の虫歯では痛みはほぼありませんし、健康診断などの折に指摘されて気づくケースか、かかりつけの歯科医院で見つけてもらった、などなかなか自分では気づかないものです。
通したフロスが切れたり引っかかったりすることがあるとか、冷たいものがしみるような気がする時には初期虫歯を疑ってみてください。
また詰め物が外れそうな感じがする時は、二次う蝕と言って、一度治療した部分が再度虫歯になってしまっているケースが多いため、こちらも歯科医院に早めにいくことをお勧めします。
時々歯ぐきから出血する、疲れた時に違和感があるなどの自覚症状があっても、歯ぐきにおきる症状は割とおさまってしまうことも多いので放置されがちです。
歯ぐきに炎症を起こしているケースが多いので歯周病を防ぐためにもチェックを受けると良いでしょう。
そのような違和感を覚えるタイミングとしては、疲れている時や、女性の場合生理前後、風邪をひいてしまった時など、ホルモンバランスの変化や免疫力の低下する時などがあげられます。
とくに歯周病はあまり症状が感じられない状態が長く続いて進行していくものですが、成人の8割は歯周病菌を持っているそうです。
まさか自分が?と思ったり、こんなにひどくなっていたのかと気づいた時にはかなり悪くなっていたと言われることが多いので、充分注意して予防に力を入れると良いでしょう。
親知らずの周囲にもおなじ同じようなことが言えます。
腫れた感じがするとか、時々嫌なにおいがするとか、こちらも入り込んだ細菌の仕業ですが、疲れた時に症状を感じるものです。
親知らずは歯ブラシが届きにくい場所に生えてくる上に向きも様々なので、気をつけたいものです。
また口腔内には歯や歯ぐきだけではなく、舌や頬の粘膜、咽頭のあたりまで様々な組織があります。
そのような部分はなかなか手入れはしにくく
観察が容易ではない部位であるため、違和感の元を見つけにくいものです。
ちょっと変だなと思う時には、遠慮なく歯科医院にいらしてください。
レントゲン撮影をしたり、様々な器具を用いて簡単にチェックをすることができます。
定期検診や健康相談なども有効に活用して相談をしてみましょう。