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虫歯の初期症状とは?

歯に違和感がある場合「虫歯になったかも…」「虫歯の初期症状ってどんなの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

初期の虫歯は、自覚症状がほとんどなく、気がつかないうちに進行してしまうことがあります。

しかし、初期の段階であれば比較的簡単な治療で済む可能性も高いため、早期発見が重要です。

この記事では、初期の虫歯を自分で見つけるための特徴を詳しくご紹介します。

初期の虫歯の特徴とは?

1. 歯の白濁、茶色や黒色のシミは要注意!

健康な歯は、表面がツルツルとしていて光沢があり、乳白色をしています。しかし、初期虫歯になると、歯の表面が白く濁ったり、茶色や黒色のシミができたりすることがあります。

これは、虫歯菌が作り出す酸が、歯の表面のエナメル質を溶かし、歯の内部の象牙質が透けて見えるようになるからです。

特に歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目は汚れが溜まりやすく、虫歯になりやすい部分なので、注意深く観察してみましょう。

2. 歯の表面のツルツル感がなくなり、ザラザラしている

初期の虫歯は、歯の表面の質感にも変化が現れます。

健康な歯は表面がツルツルしていますが、虫歯になると、エナメル質が溶

かされて表面が粗くなり、ザラザラとした感触になります。
舌で歯の表面を触ってみて、いつもと違う感触があれば、虫歯のサインかもしれません。

3. 冷たいものや甘いものがしみる

冷たい飲み物やアイスクリームを食べた時、甘いものを口に入れた時に、歯がしみる感覚がある場合、虫歯になっている可能性があります。

これは、虫歯によってエナメル質が薄くなったり、象牙質が露出したりすることで、外からの刺激が歯の神経に伝わりやすくなるためです。

知覚過敏でも同じような症状が現れますが、虫歯の場合は、しみる症状が特定の歯に集中していることが多いのに対し、知覚過敏は複数の歯に症状が現れることが多いという特徴があります。

4. デンタルフロスが引っかかる

肉眼ではわかりにくい場合もありますが、歯と歯の間が虫歯になっている場合は、デンタルフロスが引っ掛かりやすくなります。

これは歯の表面がザラザラになったり、表面に小さな穴があくためです。
デンタルフロスを通した際に毎回同じところが引っかかりやすい場合は、歯科医院で相談してみましょう。

5. 口臭が気になる

虫歯菌は、お口の中に残った食べ物のカスを分解する際に、臭いのあるガスを発生させます。このガスが口臭の原因となります。
初期虫歯の段階では、まだ強い口臭はしないかもしれませんが、歯磨き後も口臭が気になる場合は、虫歯の可能性も考えられます。

初期虫歯ってどんな状態?

虫歯菌が口の中に残った糖分を分解して酸を作り出し、歯の表面のエナメル質が溶かされることで、虫歯が形成されます。

初期虫歯とは、虫歯の進行段階のうち最も初期の段階のことを言います。歯科医院ではC0と呼ばれ、エナメル質の表面が溶け始めた状態です。自覚症状がほとんどないため、気がつかずに放置してしまうケースも少なくありません。

しかし、初期虫歯を放置すると、虫歯は徐々に進行し、エナメル質の内側にある象牙質や、さらにその奥にある歯髄と呼ばれる歯の神経にまで達してしまいます。
こうなると、激しい痛みや腫れなどの症状が現れ、治療にも時間がかかってしまいます。

まとめ:毎日の歯磨き習慣を見直そう!

初期虫歯を予防するために最も大切なのは、毎日のセルフケアを見直し、虫歯の原因となるプラーク(歯垢)をしっかりと除去することです。

また、日々のケアをしっかり行うことで、ご自身の歯の異変にも気がつきやすくなります。
「もしかして虫歯かも…」と思ったら、自己判断せずに早めに歯科医院を受診しましょう。