2024-09

インプラント治療のメリット・デメリットとは?

ご自身の歯を失ったあとの治療法に、入れ歯・ブリッジ・インプラントと、3つの治療法があります。
その中でもインプラントは大きなメリットがありますが、その反対にデメリットもゼロではありません。

当記事では、インプラントが入れ歯やブリッジと比較して、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説していきます。
インプラント治療を始める前に、メリット・デメリットについてしっかり把握しておきましょう。

インプラントのメリット

①周囲の歯を削る必要がない

ブリッジの場合、歯を失った場所の両隣の歯を削る必要があります。
部分入れ歯の場合も、ブリッジのように大きく削る必要はありませんが、バネがかかる部分を少し削ります。

また、ブリッジも部分入れ歯も、実際には歯がないところを両隣の歯が支えることになるので、負担がかかり、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
一方でインプラントは人工の歯根を単体で埋めるため、周囲の歯を削ったり、負担がかかる心配はありません。

②自分の歯に近い感覚で使用できる

入れ歯の場合、天然の歯と比較して、噛む力が大幅に低下してしまいます。
インプラントは自分の歯と同じような噛む力で使用できるため、違和感なくお食事を楽しめます。

また、入れ歯の場合、厚みがあったり、口の中の形に合っておらず隙間ができていると、喋りにくくなってしまうケースがあります。
インプラントの場合は、発音にあまり影響がないため自然な会話を楽しめます。

③審美性が良い

保険のブリッジの場合、治療する部位によっては、材料の選択肢が金属のみの場合があります。
また、部分入れ歯の場合も、バネが金属なので目立ってしまいます。
その点インプラントは、セラミックを人工歯に用いることで、天然の歯に近い審美性を回復することが可能です。

④顎の骨が痩せるのを防げる

歯を失ってしまうと、噛む力の刺激が顎の骨に伝わらないため、顎の骨が徐々に痩せてしまいます。
インプラントの場合は、顎の骨に人工歯根を直接埋め込むため、噛む力の刺激が顎の骨に伝わり、顎の骨が痩せることを防げます。

インプラントのデメリット

①健康保険が利用できない

インプラントは健康保険で取り扱うことができないため、自由診療になります。
そのため、健康保険適用の入れ歯やブリッジと比較すると、費用が高額になってしまいます。
しかし、なんでも噛める、健康を回復できるということは、費用以上の価値があります。

②治療期間が長い

埋め込んだインプラントと、顎の骨が結合するまで待つ期間も含まれるため、一般的な歯科治療に比べて治療期間が長くかかります。
お口の中の状態によって治療期間には個人差がありますが、通常はインプラント手術後、4〜8ヶ月程度かかります。

③外科手術が必要

インプラント手術は、歯茎を切って顎の骨を削る必要があります。
外科手術が嫌でインプラントを迷われる方もいらっしゃると思います。
手術の内容にもよりますが、通常の場合は歯を抜く程度で、痛みや腫れはそこまでありません。

手術は局所麻酔をして行うため、手術中に痛みを感じることはありません。また、当院では麻酔医による静脈内鎮静法をお選びいただけるため、快適に手術を受けることが可能です。
外科処置を伴うため、基礎疾患のある方は手術可能かどうか事前に相談する必要があります。

④定期的なメンテナンスが必須

人によっては、定期的なメンテナンスをデメリットに感じてしまうかもしれません。
インプラントは、天然の歯に比べて細菌感染に弱いという特徴があります。

金属とセラミックでできているため虫歯にはなりませんが、歯周病(インプラント周囲炎)にはなるため、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
定期的なメンテナンスを怠っていると、インプラントの破損や、細菌感染などのトラブルの原因になってしまいます。
インプラントを長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスを受けましょう。

まとめ

以上のように、インプラント治療には、メリットとデメリットがあります。
インプラント治療が合っているのかそうではないのかは、患者さんの生活スタイルや、口の中の状況、考え方によって変わってきます。
インプラント治療におけるメリット・デメリットを把握し、納得した上で治療を選択しましょう。

2024-09-30 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

自宅でできる?知覚過敏の治し方

知覚過敏とは?

虫歯でもないのに、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たいものを食べたり飲んだりするとき、風にあたったときなどに、痛みを感じる症状を知覚過敏と言います。

 痛みは一過性で、刺激がなくなると痛みもなくなりますが、場合によっては歯みがきに支障をきたすほど強い痛みを感じることもあります。 

自宅でも治せる?

結論から言うと、自宅でも知覚過敏の症状を改善することは可能です。

ただし、知覚過敏の症状が軽度の場合に限ります。

今回は、自宅ですぐに始められる知覚過敏の治し方と、歯科医院でできる治し方についてご紹介します。

 

自宅でできる治し方①知覚過敏用の歯磨き粉を使う

 

知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分が含まれており、その成分が歯の神経に通じる細かい穴を塞ぐことで、神経への刺激が伝わりにくくなります。
効果を得るためには、継続的に使用する必要があります。

軽度の知覚過敏であれば、2週間程度で症状が改善されますが、継続的に使用しても症状が改善されない場合は、他の原因があるかもしれません。

その際は、歯科医院を受診しましょう。

自宅でできる治し方②ブラッシング方法を見直す

 

歯を磨く際に力強くブラッシングすると、歯や歯ぐきを傷つけ、知覚過敏の症状を引き起こす原因となります。

ゴシゴシと強い力で磨くのではなく、歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で磨くことが大切です。

硬めの歯ブラシを使用すると、歯が削れたり歯ぐきが傷ついて下がってしまうこともあるため、柔らかい歯ブラシを使い、優しく磨くよう心がけましょう。

歯科医院での治し方①知覚過敏用の薬を塗る

 

歯がしみやすくなっている部分に専用の薬剤を塗布することで、神経への刺激が伝わりにくくなり、しみる症状を抑えることができます。

一度の塗布で症状が改善される場合もありますが、複数回の塗布が必要な場合もあります。

効果には個人差があるため、症状が改善しない場合は、他の治療法を検討する必要があります。

歯科医院での治し方②歯科用プラスチックで削れた部分を覆う

 

歯の根元が削れてしまってしみる症状が出ている場合は、削れた部分を歯科用プラスチック(コンポジットレジン)で覆うことで、症状が改善します。

だいたいの知覚過敏の症状はこの方法で改善することが多いですが、歯科用プラスチックを詰めるために、必要に応じてわずかに歯を削る必要があったり、処置の際にしみる症状が出ることもあります。

また、歯ぎしりや食いしばりの力が歯にかかり続けると、詰めたプラスチックが取れたり、すり減ることがあるため、定期的な検診でチェックしてもらうことをおすすめします。

歯科医院での治し方③マウスピースを使用する

 

歯ぎしりが原因で知覚過敏の症状を起こしている場合は、マウスピース(ナイトガード)を使用して治療を行います。

自分で歯ぎしりや食いしばりをしないよう意識することも大切ですが、就寝中の歯ぎしりは無意識に行われるため、治すのは簡単ではありません。

マウスピースを装着して寝ることで、就寝中の歯ぎしりによって歯の表面や根元が削れるのを防ぐことができます。

歯科医院での治し方④歯周病治療をする

 

歯周病が進行すると、歯ぐきが下がり歯の根元が露出して、歯がしみる症状が出やすくなります。

歯周病治療では、歯垢(プラーク)や歯石を取り除くことで歯周病の進行を防ぎ、健康な歯ぐきを取り戻します。

歯石を取り除くと、歯石によって隠れていた部分が露出し、しみる症状が一時的に強くなることがあります。

しかし、知覚過敏の症状を恐れて歯垢や歯石を放置すると、歯周病が悪化し歯ぐきがさらに下がる可能性があるため、まずは歯周病を改善し、歯ぐきが下がることを食い止める必要があります。

まとめ

 

今回は、知覚過敏の自宅でできる治し方と、歯科医院でできる治し方についてまとめました。

自宅での知覚過敏用の歯磨き粉の使用や、日々の正しいセルフケアによって、知覚過敏の症状は改善できます。

しかし、知覚過敏だと思っていた症状が、実は虫歯だったというケースもあります。

自宅でのセルフケアで症状が改善しない場合や、しみる症状が続く場合は、お早めにご来院ください。

2024-09-20 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

インプラントとは?

インプラントとは


インプラントとは、虫歯や歯周病などで失った歯の代わりに、噛み心地や見た目を回復するための治療法です。

その歴史は古く、大昔のローマ時代にも使われていました。
現在使われているインプラントは、約50年前に開発され、改良を重ねて非常に性能が向上し、世界中で使われるようになりました。

インプラントは自分の歯のように使い心地が良いことから、「乳歯」「永久歯」に続く「第三の歯」や「第二の永久歯」と呼ばれることもあります。

この治療は、ブリッジや入れ歯に比べて天然の歯に近い見た目と機能を提供することで知られています。
インプラントはチタンなどの生体適合性の高い素材で作られており、長期間にわたって口の中で安定して存在できます。

多くの患者さんが「自分の歯と変わらない」と感じるくらい自然に感じるとされています。
しかし、この治療法を受けるには十分な骨の量が必要であり、口腔内の状態も重要です。
そのため、インプラント治療を考えている場合は、専門の歯科医院での診査・診断が不可欠です。
適切な検査を受けることで、安全かつ効果的な治療が実現できます。

インプラント手術の流れと使用される素材

インプラント手術の流れは、まず初診で治療計画を立てることから始まります。
診療時に詳しい検査を行い、骨の状態や口腔内の健康状態を確認します。
その後、手術日を決定します。

手術当日は局所麻酔を施し、歯茎を切開して顎の骨に小さな穴を開けます。
ここに人工歯根であるインプラントを埋め込みます。

埋め込んだ後、数ヶ月の治癒期間を経てインプラントが骨と結合するのを待ちます。
この期間は個人差がありますが、2〜6ヶ月程度が一般的です。治癒が完了したら、インプラントの上にアバットメントという連結部分を装着し、その上に人工歯冠を固定します。

使用される素材は一般的にチタンやジルコニウムという生体適合性の高いものが多く、アレルギー反応も少なく安全です。
また、これらの素材は非常に耐久性があり、長期間にわたって安定して使用できます。

インプラントと他の歯科治療(ブリッジ、入れ歯)との違い

インプラント、ブリッジ、入れ歯の違いを理解することは重要です。
インプラントは顎の骨に直接埋め込む人工の歯根で、非常に安定しており長期間にわたって使用できます。
また、隣り合う健康な歯を削る必要がなく、自然な見た目と機能を提供します。

一方、ブリッジは欠損部位の両側の歯を削ってそこに固定することが必要です。
そのため、健康な歯に影響を与えることがあります。
入れ歯は取り外しが可能で、部分入れ歯や総入れ歯など様々なタイプがありますが、安定性はインプラントには劣ります。

また、食事の際に違和感を感じることがあるため、使用する際には適応が必要です。
全ての治療法にはそれぞれのメリットとデメリットがありますが、特にインプラントは長期的な安定性や機能性の面で優れていると言われています。

インプラントにかかる費用や金額の目安

インプラントにかかる費用は、多くの要素によって変動します。
一般的には一つのインプラント治療にかかる費用は約30〜50万円程度です。

この費用には、診察料、手術費用、使用される素材の費用、人工歯冠の費用などが含まれます。
また、場合によっては骨の状態を改善するための追加の手術や、事前の歯科衛生士によるクリーニングなどが必要となり、その分費用が増加することがあります。

インプラント治療は健康保険が適用されないため、自己負担となります。
しかし、インプラントの寿命や品質を考えると、長期的な投資として価値があると感じる患者さんも多いようです。

また、正確な費用については、来院時に医師と相談の上、治療を始める前に確認して頂いています。

インプラント治療後のメンテナンスと注意点

インプラント治療後のメンテナンスは非常に重要です。
手術が成功してインプラントが無事に定着しても、その後のメンテナンスが不十分だと、再度問題が生じることがあります。
まず、毎日の歯磨きやフロスなどの基本的な口腔ケアは欠かせません。
特にインプラント周辺はしっかりと清掃することが必要です。

また、定期的に歯科医院での検診も重要で、少なくとも半年に一度は診てもらうことをお勧めします。
インプラント周囲の歯茎や骨の状態を確認し、問題があれば早期に対処することができます。
さらに、タバコの喫煙や過度なアルコール摂取は避けるようにしましょう。

これらは治癒を遅らせるだけでなく、インプラントの寿命を短くするリスク要因となります。
適切なメンテナンスを行うことで、インプラントは長期間にわたり快適に使用することができます。

インプラントのメリットとデメリットについて

インプラントは見た目と機能性で多くのメリットがありますが、その一方で費用やリスクも忘れてはいけません。

インプラントのメリット:見た目や機能の向上

インプラントの最大のメリットは、自然な見た目と機能を提供することです。
インプラントは他の人工歯とは異なり、天然の歯と非常に似た外観を持っています。
これにより、患者さんは自信を持って笑ったり話したりできるようになります。

また、インプラントは顎の骨に直接固定されるため、食べ物を噛む力も天然の歯に近づけることができます。
これによって、硬い食べ物や粘りのある食べ物も難なく楽しむことができるようになります。

さらに、インプラントは隣り合う健康な歯に依存しないため、他の歯を削る必要がなく、全体の口腔内の健康を維持することができます。
ブリッジや入れ歯と違い、インプラントは非常に安定しているため、取り外しやメンテナンスが少なく済む点も患者さんにとって大きなメリットです。
長期間使用できるため、頻繁に交換する手間も省けます。

インプラントのデメリット:費用や手術のリスク

インプラントにはいくつかのデメリットも存在します。

まず、費用が高額になることです。
インプラント治療は健康保険が適用されないため、全額自己負担となります。

一つのインプラントで30〜50万円程度かかることが一般的で、場合によってはそれ以上の費用が必要となることもあります。
また、手術を伴う治療であるため、感染症や手術中の合併症といったリスクも考慮する必要があります。
さらに、適切な口腔状態を維持するための定期的なメンテナンスが欠かせません。

インプラントが定着した後も、歯磨きやフロス、定期的な歯科医院でのチェックアップが必要です。
治療が完了しても、長期的に見てメンテナンスの費用や時間がかかることを認識しておく必要があります。
これらのデメリットを理解し、自分にとって最適な治療方法を選ぶことが重要です。

インプラント手術は痛い?手術後の痛みの管理法

インプラント手術に対する最も一般的な懸念の一つは「手術が痛いのか?」ということです。
実際の手術中は局所麻酔が施されるため、ほとんどの患者さんは痛みを感じることはありません。

しかし、手術後には多少の不快感や痛みを感じることがあります。
手術直後は痛み止めを処方されることが一般的で、これを適切に使用することで痛みを管理することができます。
また、手術後の数日間は食べ物に気をつける必要があり、柔らかい食事を摂ることをおすすめします。

さらに、冷たいものや熱いものも避けるようにしましょう。
痛みが続く場合や腫れがひどい場合には、すぐに歯科医院に相談することが大切です。

適切なアフターケアを受けることで、手術後の痛みや不快感を最小限に抑えることができます。

インプラント治療における注意点

インプラント治療には適さない場合や、後悔しないためのポイントがあります。

インプラント治療を受けない方がいい場合とは

インプラント治療が全ての人に適しているわけではありません。
例えば、重度の糖尿病を持っている患者さんや、顎の骨が十分に成長していない若年層、または骨の量が不足している高齢者はインプラント治療が適さない場合があります。

これらの状況では、骨の治癒能力が低いことや感染症のリスクが高いことから、インプラントの寿命が縮まる可能性があります。

また、喫煙者や特定の薬を長期間使用している方も注意が必要です。
喫煙は骨の治癒を遅らせ、インプラントの成功率を低下させる可能性があります。

さらに、口腔内の衛生状態が悪い方や、インプラントのメンテナンスを継続する意欲がない方も、治療後の問題が起こるリスクが高いです。
このような場合には、他の治療法を考慮することをお勧めします。
歯科医との詳細なカウンセリングを通じて、自分に最適な治療法を見つけましょう。

インプラント治療で後悔しないために

インプラント治療で後悔しないためには、いくつかの重要なポイントに注意することが必要です。
まず第一に、綿密な事前調査を行い、信頼できる歯科医院と経験豊富な歯科医を選ぶことが大切です。

インプラント治療は高度な技術と経験が求められるため、適切なクリニックを選ぶことで治療の成功率を高めることができます。
次に、自分の口腔内の状態や治療の目的をしっかりと理解し、歯科医とじっくりとコミュニケーションを取ることが大切です。

疑問や不安な点があれば遠慮せずに質問し、納得のいく説明を受けることが後悔しないための鍵となります。
さらに、治療後のメンテナンスが欠かせないことを認識し、口腔内の衛生を保つためのルーティンをしっかりと守ることも重要です。
定期的な検診やクリーニングを継続することが、インプラントの長寿命を支える(主要な)要素となります。

歯科医院の選び方:理想的なインプラント治療のために

信頼性や技術、設備の整った歯科医院を選ぶことが、インプラント治療の成功につながります。

信頼できる歯医者の選び方:治療の質を見極めるポイント

信頼できる歯医者を選ぶ際のポイントとしては、まずその歯科医院の専門性や実績を確認することが重要です。
インプラント治療は高度な技術を要するため、専門のトレーニングや多くの実施例がある歯科医を選ぶことが推奨されます。

次に、クリニックの設備や衛生管理も重要な要素です。
最新の医療機器を導入しているクリニックや、厳しい衛生管理を徹底しているところは信頼性が高いです。

また、口コミやレビューをチェックすることも有効です。
他の患者さんの体験談を参考にすることで、クリニックの雰囲気やスタッフの対応、治療の質について客観的な情報を得ることができます。

さらに、初診時には親身になって相談に乗ってくれるか、治療内容や費用について透明性のある説明を行ってくれるかも確認するポイントです。
これらの要素を総合的に評価し、自分に最適な歯科医を選ぶことが大切です。

インプラント治療に必要な医療設備と技術

インプラント治療を成功させるためには、高度な医療設備と技術が必要です。
まず、診断段階で使用されるCTスキャンやデジタルX線機器が重要です。

これにより、顎の骨の状態や歯の配置を正確に把握することができます。
また、手術時にはピエゾサージェリーと呼ばれる特殊な手術機器を使用することで、骨の切削を行いながら軟部組織を傷つけずに手術を進めることが可能になります。

さらに、インプラントの埋入には高精度なドリルやガイドシステムが必要です。
これにより、計画通りの位置や角度でインプラントを設置することができます。

歯科医師の技術も非常に重要であり、インプラントの埋入から上部構造の装着まで、一貫して高い技術が求められます。
これらの設備と技術が整っているクリニックを選ぶことで、成功率の高いインプラント治療を受けることができます。

当医院の執刀医について

東京大学医学部附属病院口腔顎顔面外科にて、インプラント治療の責任者である久保田恵吾医師を中心に行っています。

久保田医師の経歴

国立九州大学大学院歯学部 博士課程修了
日本口腔外科学会専門医
日本口腔科学会指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
東京大学医学部附属病院口腔顎顔面外科助教
日本口腔ケア学会評議員


インプラント治療のための保険と費用

インプラント治療は健康保険が適用されないため、全額自己負担が基本となります。
しかし、医療費控除を活用することで節税効果を得ることは可能です。

まず、治療費が一定金額以上になる場合、確定申告時に医療費控除を申請することで、治療にかかった費用の一部を税金から控除することができます。
具体的な控除額は個々の所得状況や治療費によって異なりますが、大きな負担を軽減する手助けになります。

さらに、治療を開始する前に複数の歯科医院で見積もりを取ることで、費用の比較検討を行うことも重要です。
また、一部のデンタルローンやクリニックで提供されている分割払いのオプションを利用することで、一度に大きな金額を支払う負担を軽減する方法もあります。
これらの方法を活用することで、インプラント治療にかかる費用を効果的に管理することができます。

インプラントの治療の流れとその重要なポイント

インプラント治療は初診から術後のメンテナンスまでの全体的な流れを把握し、各ステップでの注意点を理解することが重要です。

インプラント治療のステップ:初診から手術後まで

インプラント治療のステップは、数々の段階を経て進行します。まず初診では、患者さんの口腔内の状態を詳しく診断するために、レントゲンやCTスキャンを使用して検査を行います。そして、その結果を基に治療計画を立案します。この計画には、必要な手術の詳細や費用、治療の期間などが含まれます。

治療計画が固まったら、次に手術前の準備が行われます。
この段階では、口腔内の清掃や事前の治療、例えば虫歯や歯周病の治療が行われることがあります。

手術当日は、局所麻酔をかけてインプラントを顎の骨に埋め込む手術を行います。
インプラントは、骨の中でしっかりと固定されるまで数ヶ月の治癒期間が必要です。
この期間中、仮の歯を装着することが一般的です。仮歯は、見た目や咬合のバランスを保つ役割を果たします。

治癒が完了したら、次にアバットメント(連結部分)を装着し、その上に人工歯冠を固定します。
最終的な人工歯冠は、患者さんの歯に合わせて特注されるので、自然な見た目と機能を持ちます。
インプラントが無事に装着された後も、定期的な検診とメンテナンスが引き続き必要です。
これにより、インプラントの周囲の歯茎や骨の健康状態を確認し、問題が発生した場合には早期に対処することができます。

インプラントのメンテナンスと定期検診の重要性

インプラントのメンテナンスと定期検診は、長期的な成功の鍵となる重要な要素です。
インプラントが設置された後も、口腔内の健康を維持するためには毎日のケアが必要です。

まず、毎日の歯磨きやフロスを使った清掃を怠らないことが必須です。
特にインプラントの周りの歯茎は細菌がたまりやすいため、丁寧に清掃することが求められます。
エレクトリック歯ブラシや水流清掃器具を使用することも効果的です。

次に、定期的な歯科医院でのチェックアップが重要です。
通常、半年に一度程度の頻度で検診を受けることが推奨されます。
検診では、歯科医師がインプラントの周囲の組織や咬み合わせをチェックし、問題がないかを確認します。

また、歯石の除去や専門的なクリーニングを行うことで、健康状態を維持することができます。
定期検診をサボると、インプラント周囲炎と呼ばれる炎症や感染症のリスクが高まるため、常にプロの目で状態を確認してもらうことが重要です。

さらに、生活習慣の見直しも大切です。
タバコの喫煙はインプラントの周囲の血流を悪化させ、治癒を遅らせる原因になるため、禁煙が推奨されます。
また、過度なアルコール摂取も避けるようにしましょう。

これらのメンテナンスと定期検診を欠かさず行うことで、インプラントを長期間にわたって安定して使用することが可能になります。

インプラント治療中の生活での注意点

インプラント治療が進行中、生活習慣において気をつけるべき点がいくつかあります。
まず、手術後の数日間から数週間は、激しい運動や重い荷物を持つことは避けた方が良いです。

これにより、出血や腫れを防ぎ、手術部位の早期回復を促します。
また、治療中に抗生物質や鎮痛薬が処方されることがありますので、医師の指示に従って確実に服用することが重要です。

さらに、食事に関しても注意が必要です。手術後すぐは柔らかい食事を中心に摂ることをお勧めします。
生の野菜や硬い食べ物は避け、スープや蒸し物、柔らかいフルーツなどを選びましょう。
また、極端に熱い食べ物や飲み物も避けるべきです。
これにより、インプラントの周辺組織に不要な刺激を与えずに済みます。

口腔ケアについても特に注意が必要です。
手術後の初期段階では、手術部位を避けて軽くブラッシングを行い、強くこすることは避けるようにしましょう。
場合によっては、消毒液や特別な口腔洗浄剤を使用することが推奨されることがあります。

喫煙やアルコール摂取も治癒を遅延させ、感染リスクを高める要因となりますので、治療中は禁煙と禁酒を心掛けることが理想的です。
また、特定の習慣や嗜好品が治療にどのような影響を与えるのかについても、歯科医師に相談することが賢明です。

このような注意点に留意することで、治療の効果を最大限に引き出し、手術後の回復をスムーズに進めることが可能になります。

インプラント治療後の食事制限と日常生活の注意点

インプラント治療後には、食事制限と日常生活でのいくつかの注意点が存在します。
まず、食事に関しては、手術直後は特に柔らかい食べ物を摂取することが推奨されます。
例えば、お粥やスープ、蒸し野菜、ヨーグルトなどが適しています。

硬い食べ物や、ガムのような粘り気のあるものは避けることが重要です。
この時期に無理をして硬い食べ物を摂取すると、手術部位に負担がかかり、回復が遅れる原因となるため注意が必要です。

日常生活においてもいくつかの注意点があります。
まず、喫煙は絶対に避けるべきです。
喫煙は治癒を遅らせるだけでなく、インプラント成功率を下げる大きな要因となります。

また、アルコールも出血や腫れを引き起こす可能性がありますので、少なくとも手術後数週間は控えるようにしてください。

冷たい飲み物や食べ物も、手術後の数日間は避けるようにしましょう。
口腔内の血流が悪くなるため、回復が遅れることがあります。
また、手術後はしばらくの間、激しい運動や重労働も控えるようにしましょう。
これにより、手術部位への負担を軽減し、早期の回復を促します。

さらに、口腔ケアに関しても注意が必要です。
手術後の初期段階では、柔らかい歯ブラシを使用し、手術部位を避けて優しくブラッシングすることが重要です。
場合によっては、歯科医師から特別な口腔洗浄剤や抗菌リンスの使用が推奨されることもあります。

これらの注意点を守ることで、インプラント治療が順調に進行し、長期にわたって健康な口腔状態を保つことができるようになります。
定期的な検診を受けることも忘れずに行いましょう。

よくある質問

インプラントの実績はどのくらいありますか?

当院は、現在までの合計で1,000症例以上、本数にして1,500本以上のインプラント手術の実績があります。また、現在では年間100本以上の手術を施術しております。

当院では、インプラント手術にあたってはアメリカで実績のあるインプラントダイレクト社のレガシーインプラント、世界的にシェアの高いノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントを患者さまの症例やご予算に合わせて最適なものを用いております。

治療費はどのくらいかかりますか?

インプラント治療は健康保険で取り扱うことはできません。すべて自由診療になります。
また、使用するインプラントの種類や本数、被せ物の違い、さらに顎の骨の状態によって骨を造成する手術の有無によって異なります。
詳しくは下記の料金表をご覧ください。
価格は全て税抜き価格です。

1.検査費用
パノラマレントゲン、X線CT、血圧測定、口腔内検査、歯型15,000円

2.インプラント埋入手術 1本につき250,000円
特別な症例の場合
※症例に応じご説明いたします。
サイナスリフト(上顎の増骨手術)250,000円
ソケットリフト50,000円
エムドゲインの使用50,000円
GTR(組織再生誘導)50,000円
骨片採取による大きな骨移植200,000円
予備インプラント埋入60,000円
インプラント矯正(アンカー1本につき)100,000円

3.アバットメント(支台装置)10,000円

4.上部構造
オールセラミックス180,000円~
メタルボンド(プレシャス)200,000円~
メタルボンド(ノンプレシャス)140,000円~
白金加金85,000円~
ハイブリッドセラミック120,000円~

5.メンテナンス
(1)いつも行うメンテナンス
クリーニング代 インプラント1本につき1,000円
インプラントを含めたお口全体のクリーニング6,000円
(2)必要があるときに行う点検と検診
デンタルレントゲン撮影料 1箇所につき800円
パノラマレントゲン撮影料 1枚につき5,000円
CT撮影料(検診結果により必要となることがあります)25,000円~

他の医院と比べて特に信頼できる点はありますか?

当院では、ノーベルフュージョンを導入し、より安全な手術ができる体制を備えております。
また、レントゲンはドイツ製のCT装置を採用しています。
画像をコンピューター処理で鮮明に写すことができ、術前の検査や手術中もインプラントの埋入状態を正確に把握することができます。
さらに、放射線被爆量が従来の十分の一程度と少なく、患者さまの健康への負担が少ない優れた装置です。

どんな先生が執刀されるのですか?

院長のほか、東京大学医学部付属病院口腔外科インプラント指導医が執刀を担当しています。

インプラント手術はどのくらいの時間がかかりますか?

インプラントを埋入する本数、部位、骨の状態によって左右されますが、短い場合で60分、長い場合で120分ほどかかります。

治療期間はどのくらいかかりますか?

通常はインプラント手術後、4ヶ月~8ヶ月程度です。ただし、顎の骨の硬さや骨造成の有無、埋入本数、患者さまの治療速度などにより多少異なります。

インプラントの寿命はどのくらいですか?

当院では1984年からインプラント手術をしております。
多くの患者さまが20年以上にわたり何の問題もなくご使用になっていらっしゃいます。
インプラント自体は他の歯と同じように長期間持ちますが、普通の歯と同じように歯槽膿漏になることがあります。
このため長期間よい状態を保つには歯科医院での定期的なメンテナンスが不可欠です。

インプラント手術中に痛みはありますか?

インプラント手術は局所麻酔をして行いますので、通常は痛みを感じることはありません。
また、より快適な手術を受けていただくために、麻酔医による静脈内鎮静法をお選びいただけます。
これにより手術中、気持ちよくうたた寝しているような状態で快適に手術を受けていただけます。

インプラント手術後に痛みや腫れはありますか?

通常の場合は歯を抜く程度で、痛みや腫れはあまりありません。ただし、骨の造成などをした場合は多少腫れる場合があります。

糖尿病ですがインプラント手術を受けることができますか?

今かかられている病院の、医師の指導のもとで病状がきちんと管理されていれば手術を受けることができます。
ただし、最初に詳しい病状を歯科医師にお伝え下さい。
当院から、患者さまが通院されている医療機関に照会させていただき個別に判断させていただきます。

インプラントの治療を受けられる年齢は制限がありますか?

顎の骨が完成する18歳から20歳頃からインプラント治療が可能です。
また、健康状態に問題がなければ90歳の方でも治療を受けることができます。

インプラントの保証についてはどうなっていますか?

当院では定期メンテナンスを受診していただいた場合、インプラント治療に対して次のような長期保証をしております。安心してご来院ください。

(1)インプラントの骨よりの脱落に対する再埋入・・・最長10年間
(2)インプラントの破折・・・最長10年間
(3)アバットメントの破折・・・最長5年間
(4)ゴールドスクリューの破折・・・最長5年間
(5)オーバーデンチャーのクリップ、ねじ等の破折・・・最長2年間
(6)インプラント上部構造の破損・・・最長5年間

※ 最終的な保証期間は口腔内の状態と医師の判断によります。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

2024-09-04 | Posted in  Comments Closed