2021-10

口腔がんは早期発見が大切

口腔がんとは?

口腔(こうくう)とは、お口の中全体を指します。
そして、そこにできるがんを総称して「口腔がん」と呼んでいます。
タレントの堀ちえみさんの罹患で注目されました。

舌や頬、歯ぐきなど、様々な部位にできますが、最も多いのは舌にできる舌がんです。
日本では年間約8,000人(2016年)が口腔がんになります。
がん全体のおよそ1%ですが、年々増加しており、30年前と比べると約3倍に増えています。

口腔がんは、初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残ることはありません。
しかし進行した口腔がんでは、手術により舌やあごの骨を切除するため、顔が変形することがあります。
このため、日常の生活に大きな支障を残すことがあるのです。
だからこそ、早期発見が重要です。

口腔がんは痛みがない!?

口腔がんは痛みを伴わないものが多く、口内炎と間違われてしまうことがあります。
口内炎は長くても二週間程度で治りますが、なかなか治らない場合は、口腔がんが疑われます。
その他の特徴として、かみづらい感じがする、舌などにしびれを感じる、頬・舌に動かしづらさを感じる、首のリンパ節の腫れが3週間以上続く、などの変化や違和感が表れることもあります。

自分で見つけましょう

口腔がんは、自分で見つけることができます。
早く見つかればほとんどが治せるのです。
月に一度、明るい場所で鏡を見ながら確認し、次の様な異常が見られたら歯科口腔外科にかかりましょう。

口腔がん自己チェックのすすめかた

1. 下唇の内側と、下あごの歯肉とその間を見て、触ってください。
2. 上唇の内側と、上あごの歯肉と、その間を見て触ってください。
3. 頬の裏側の粘膜を見て、触ってください。
4. 舌を前に出し、舌の両側、下側をよく見て触ってください。
5. 下顎から首にかけて触って見てください。

こんな症状が見られたら、すぐに歯科口腔外科を受診しましょう

□ 口内炎や口の中の傷が2週間経っても治らない
□ 口の中にしこりや腫れ、ザラザラしたところがある
□ 口の中に色の違う部分がある(白斑や赤斑など)
□ 口の中(舌・歯肉・頬粘膜・口唇・口蓋から出血する)
□ 最近、痛みや腫れで急に入れ歯が合わなくなってきた
□ 歯以外の所がしみたり、ヒリヒリする
□ 噛んでしまった場所や、抜歯後の傷がなかなか治らない

2021-10-18 | Posted in デンタルニュースComments Closed