2019-11
歯の色、いろいろ
歯の色について話題になることがあります。
・ホワイトニングで歯の色のトーンを上げたい方。
・ステインという茶渋やたばこのヤニを含んだ色汚れを取りたい方。
・歯自体に見える白や茶色の色素にお悩みの方。
・詰め物やかぶせものの変色や境界線にみえる色が気になる方。
これらをまとめてこの色が・・・と相談されることがありますのでしっかりカウンセリングをして患者さんが何の色についてお悩みなのか判断していきます。
ホワイトニングがしたい
歯の色自体が黄ばんで見えるとか、結婚式前に真っ白な歯にしたい、等でホワイトニングをしたいという方は少なくありません。
時代とともに低価格で気軽にホワイトニング施術もできるようになり、ホワイトニングが身近に感じられるようになってきました。
着色汚れを取ってほしい
一番多いのは、ステインの除去を希望される方です。
お茶、コーヒー、紅茶、ワインやたばこなどの嗜好品による着色汚れは、歯科医院でクリーニングし、落とすことができます。
このクリーニングはあくまでも歯の表面にくっついている色素汚れをとるものですので、歯の色は本来の色味であり、ホワイトニングのように歯の色のトーンが上がり白くなっていくことはありません。
ただ、たばこや茶渋で歯が真っ茶色になっている方の場合、歯の表面が綺麗になり、白くなった様に見えることがあります。
これは汚れの度合いや着色の種類により、保険適用のクリーニングか、自費適用のクリーニングなのか、方法をご相談しながら進めることができます。
歯に埋まっているように見える着色
虫歯ですか?と聞かれることがあるのですが、茶色や黒、ときに白い色を歯に見て取れることがあります。
これは原因が様々で、虫歯以外にも脱灰(だっかい)と呼ばれる歯からカルシウム成分が抜け、虫歯になりかけると茶色くなったり、白くも見えたりすることがあります。
その判断は自分では難しいので歯科医師に見てもらいましょう。
詰め物の境界の色について
プラスチックの詰め物をした前歯や奥歯で、その境界線に色が見えたり、またプラスチック自体が色が変化して見えることがあります。
境界線の色については隙間に色素が入り込んだケースや虫歯になっていることも考えられます。
数年経ってから詰めたプラスチック自体の色が変化してくるケースもあります。
これはプラスチックが吸水性であるために、数年たって変色してしまっている状態です。
どちらも詰め物を詰め替えれば一緒にきれいにすることができるので歯科医師に相談しましょう。
詰め替えには多少歯の組織を削らなければならないこともあるので、そういったデメリットも理解しておく必要があります。
このようなに一言で「歯の色」と言ってもいろいろな原因や症状があります。
どのようにできた色なのか、色の種類によって治療の方法は様々です。
まずは歯科医院でその色についてしっかり解決方法を聞いてみてください。